今回、ご紹介するのはWindows Media Playerによる、オーディオCDの非圧縮によるリッピングです。
Windows Media Playerは、マイクロソフト社のマルチメディアソフトウェアです。以前はMacOS版もありましたが、今ではWindows版のみがバージョンアップを重ねて無償で提供されています。現在最新バージョンは11になり、オーディオCDの非圧縮によるリッピングが可能なのはこのバージョンからになります。
このWindows Media Player 11は対応OSがWindows XP SP2以降、Windows Vistaとなっておりますので、これ以前のOSをご利用の方はご注意ください。
Windows Media Player 11の初期設定ではエンコード方式は「WMA」、ビットレートは「128Kbps」です。そのため、非圧縮でリッピングを行うためには設定の変更が必要となります。
1.「取り込み」ボタンすぐ下の下矢印(▼)をクリックするとオプションメニューが表示されます。
2.オプションメニューの「形式」から「WAV(無損失)」を選択します。
3.「WAV(無損失)」を選んだ後で同じオプションメニューの「ビットレート」が「1411.2kbps(最高音質)」とだけ表示され選択できなくなっていることを確認してください。
4.CDドライブにオーディオCDを入れて、「取り込みの開始」ボタンをクリックするとリッピングが開始されます。
いかがでしたでしょうか。
3回にわたってリッピングの方法について説明してきましたが、非圧縮でのリッピングも簡単におこなえることがおわかりいただけたでしょうか。
実は、この非圧縮でのリッピングに関して注意するべき点があります。それはリッピングデータがCD一枚分で640MB容量になることです。そのためハードディスクには充分な空き容量が必要となります。
とはいえ、現在普及価格帯の3.5インチハードディスクドライブは容量が250GBから300GBとなっておりますので、すべてをオーディオCDのデータ保存に利用すれば、500枚近いオーディオCDをデータとして保存できます。
また、まだまだ高価とはいえ750GBや1TBのハードディスクドライブも世の中に出てきています。それらを利用すれば、コレクションのすべてを最高音質で保存することも決して夢ではありません。
なお、当社の製品ラインナップにはリムーバブルケースという製品群があります。内蔵ハードディスクを交換トレイと呼んでいるカートリッジに納め、そのままリムーバブルメディアのように利用できるというものです。
1台のハードディスクには入りきらないコレクションをお持ちの方も、これを使えば、複数のハードディスクを手軽に取り扱うことができます。
次回は、大事なコレクションをバックアップする用途にぴったりなリムーバブルRAIDケースの使い方をご紹介します。