VolumioでQobuzのHi-Resを楽しむ
Qobuz(サイトで表示されるロゴはqobuzです)のHi-REZ配信サービスが昨年(2024)11月末にやっと始まりました。24bit/192kHzのHi-Res音源の配信サービスやdownload購入の本番の提供が始まったということですので、早速Volumio3(RAL-NWT01/Raspberry pi CM3+)で音楽を聴いてみました。最初に動作確認に使用したVolumioのバージョンは3.779(08/Nov/2024)です。その後はVolumio3.785(16/Dec./2024)、3.799(31/Mar./2025)、さらに3.804(24-04-2025)とVersion upに合わせて動作確認を行っています。NWT01xにVolumio3.779をinstallされる場合は、/bootパーティションの内容が初期化されてしまいますのでNWT01固有の設定などを再度行う必要があります。過去の本Blog記事を参照して再設定を行なってください。3.785から3.799へのVersion upでは/bootパーティションなどは引き継がれます。なお、Volumio3のバージョンにかかわらずPremireメンバー(年額約¥9,000)に登録しておかないとQobuzへのログインボタン、Roon BridgeやSpotifyのプラグインなどが表示されません。Qobuzのほうも先に有料登録(Studioプラン月額¥1,480など)をしておくことをお勧めします。
以上の準備をしておけばNWT01でQobuzのHi-REZ配信サービスを利用するのは簡単です。また24bit/192kHzで配信された音源を再生するためには24bit/192kHzに対応したUSB-DAC(RAL-24192xxシリーズなど)をNWT01に接続しておいてください。24bit/96kHzまでに対応したUSB-DACを接続した場合はVolumio内部でダウンコンバートされてしまいます。
Volumio3を起動し、左上隅のメニューアイコン(三本線)をクリックしてメニューを表示させ、「ライブラリ設定」を選択し、下のほうへスクロールしてゆくとQobuzの接続ボタンが現れます。
接続ボタンをクリックするとQobuzのLoginページに切り替わりQubuzのIDとPWの入力が要求されます。入力したIDとPWが承認されればQobuzのLogin成功ページが表示され、数秒すると元のVolumioの「ライブラリ設定」ページに戻ります。Qubuz欄のボタンが「接続」ではなく「ログアウト」に変わっていればOKです。その下に音質、一度に表示する検索結果の数を選択するboxが現れますので選択しておいてください。下図の例では音質は「FLAC Hi-Res 最大24bit/192kHz」、1度に表示する検索結果は20までと選択しました。
右上の「X」(上の画面キャプチャでは右側をカットしているため表示されていません)で「ライブラリ設定」ページを閉じて「HOME」ページに戻ると「qobuz」のボタンが追加されています。それをクリックすればVolumio風に編集されたQobuzのジャンル、タイトルリストが表示されますので、あとはいつも通りに選曲すればOKです。アーティスト名で検索しリストを作成することもできます。


以上のように多くのアルバムやタイトルの中から選択することやアーティスト名などで検索することもできますが、ダウンロード購入ができない(ダウンロードページへ行けない)などの機能制限があります。 ダウンロードでの購入はWindows11やmacOS用の専用アプリが配布されていますので、それらでダウンロード購入を行なってLocal Starageにsaveしておけばinternet接続がない場合も再生できます。internet接続がある場合は上記のようにVolumio上のQobuzからはアルバム名やタイトルが「購入済」のフォルダに表示されるようになりますので、それらを選択すると配信サービスで聴くことができます。
肝心の音質ですが、24/192や24/96のリマスタリング音源がなかなかいい音です。これまではSpotifyで聴いてCDを買ってリッピングというスタイルでしたが、Spotifyはスマホ用の圧縮音源ですのでダウンロード音源でも「いい音」とは言えません。しかしinternet回線が安定していればQubuzの配信サービスでHi-Res音源や16bit/44.1kHzのロスレス音源が楽しめると思います。
また、Android スマホ用にGoogle PlayでVolumioアプリが提供されており、そのアプリからもNWT01(Raspberry Pi)上のVolumioをコントロール(画面が縦長のみで時たま応答しなくなりますが)することによりPCなどのブラウザ経由と同様にQubuzのHi-REZ音源を楽しむことができます。下図のように縦長で少し使いにくいですがUIは同じです。
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