今回は新製品「REX-Link2」「REX-WHP2」共通の特徴である、非圧縮(16bit/44.1kHz)での伝送についてご説明します。
パソコン上でのオーディオデータには、MP3やWMA、AACといった圧縮されたものがあります。
これらは、人の耳には聞こえにくいとされている部分のデータをカットしてデータ容量を小さくしています。
そのため、これら圧縮オーディオデータを再生するポータブルプレーヤーではよく「CD並み」「CDに近い」といった形容詞が使われていますが、決して元のCDの音質そのままではありません。
AAC形式(ビットレート 128kbps)
MP3形式(ビットレート 128kbps)
一方、REX-Link2とREX-WHP2ではCDの音質そのままのデータを伝送しています。
元々オーディオCDはマイクロホンから拾った音を44.1kHzの間隔でサンプリングし、左(L)、右(R)の各ch.をそれぞれ16bit(実際は10?12bit)にA/D変換しています。再生時には、そのA/D変換結果をPCM変換(パルスコード変調)しています。アナログレコードのように振幅(溝の幅)を一定にするため高音を10倍し、低音を10分の1にするような処理は行っていませんので「リニアPCM」ということになります。
WAV形式(ビットレート 1411kbps)
したがって、CD音質といえば「CDを再生した時に得られる信号そのまま=16bit/44.1kHzリニアPCM」ということになる訳です。
REX-Link2およびREX-WHP2のBB(ベースバンド)部ではこの信号をそのまま伝送していますので、非圧縮「リアルCD音質」ということになります。
オーディオ機器として当然求められるCDの音質をそのまま伝送するレベルの品質をパソコン向けに実現したことがREX-Link2とREX-WHP2の最大の特徴です。
次回は、この2製品に採用されているワイヤレス技術についてご説明します。
最近 PC でのオーディオ再生を検討しているのですが、御社の製品コンセプトには大変興味を惹かれます。ブログの内容も参考になります。
さて、このワイヤレスオーディオアダプタですが、
– 192KHz/24bit まで対応し、
– それに伴い TOSLINK 以外の端子も用意され、
– ワードクロック入力に対応し、
– ワードクロック入力がない場合でも、低ジッタを謳い、
– 電源などにも力を入れ、低ノイズを謳う
ような次機種が出ると、オーディオマニア的には多少高くても買いたくなりますね。
あまりにターゲット層が狭すぎて製品としては難しいかもしれませんが、そういう方向性も検討していただけると嬉しいです。