【REX-Linkが生まれるまで】#3 音楽の入り口としてのPC

 当社が「PC-Audio」にこだわるもうひとつの大きな理由(本当はこちらの方が一番目ですが)は、「音楽を楽しむための音楽の入口」としてPCが家庭内で重要な位置を占めるようになったからです。

ご存知のように、これまで音楽の入口として私たちが接する一般的な媒体はCD(レコード)やFM放送でしたが、ここ何年かの間にInternetによる音楽の流通Streamingが急速に普及しました。

Internet経由の音楽の配布や流通は、音楽そのものの楽しみ方にも大きな変化をもたらしました。
音楽の配布や流通をCDやレコード、生演奏に頼っていた時代では、新進演奏家や新進作曲家の作品、既に廃盤になってしまったレコードの復刻などは、レコード会社が「売れる」という見込みがない限りCDがプレスされることはなく、また会場費が払える当てがなければコンサートも開催されることもなく、それらの作品が私達の耳に届くことはありませんでした。

しかし、Internetによる音楽の流通や配布はそれらの問題を一気に解決しました。CDをプレスして在庫を持ったり、演奏会を開催して聴衆を集めなくとも音楽を配布したり流通させたりすることができるからです。
そしてもし、Internetで入手した音楽に音質面で不満があるならば、必要に応じて後でCD-Rを購入すればよいわけです。

Nml_234_60da_5 たとえばクラッシック音楽のStreamingサービスを行っているナクソスのライブラリはCD 14,000枚、210,000曲のコレクションを有しています。
個人レベルではとてもこんなに(ナクソスは元々、個人のコレクションをもとに開放していますが)収集できませんし、学校や昔の名曲喫茶でもこんなに持っていないと思います。
廃盤になったレコードなども著作権など諸権利の問題を解決した後にInternetで配布されるようになれば「音楽の楽しみ」が増えることになり、リスナーにとっても作曲家、演奏家にとっても良いことだと思います。

また、Internet経由で音楽を入手するだけでなく、iPodなどの携帯オーディオ機器の普及と相まってiPodなどに転送するためにCDを購入してリッピングを行い、PCを音楽の貯蔵庫(Music Vault)として活用する機会が増えています。
まさにPCが音楽を楽しむ上で、なくてはならない器材、CDプレーヤやFMチューナのように音楽の入り口として必須の器材となったのです。

しかし、PCだけでは音楽を楽しめません。
音楽をいい音で楽しむためにはオーディオアンプやスピーカ、いいヘッドホンとのインターフェイスが必要です。
PCのインターフェイスメーカとして「ここは一肌脱がなければ…」と考えたのが、当社が「PC-Audio」にこだわるもうひとつの大きな理由です。

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