Tips #12 REX-Link1のデザインはこうして決まった

 2003年11月にワイヤレスオーディオ「REX-Link1」を発売しました。これが当社で初めてのワイヤレスオーディオ製品でした。
 皆様お気づきだと思いますが、REX-Link1REX-Link2は同じ筐体を採用しています。
このデザインは最近ではレトロなインテリアとしても大人気のジュークボックスをイメージしています。並べてみるとジュークボックスの形をしているというのがよくわかると思います。
Rexlink_2  Image8056_5

今回はそのデザインについて少しお話ししましょう。

 それまで当社で製品化した音楽関係の製品はパソコンにサウンドのポートを増設するためのPCカードのだけでした。PCカードは規格で形が決まっているのでコネクタBOX部分の形を決めるだけで本体に関してはデザインをする必要がありませんでした。
そうです。REX-Link1音楽関係製品として今回初めての筐体デザインをおこなった製品なのです。
当社の製品はパソコンの中に組み込んだり、パソコンの周りに配置する製品が多く、このREX-Link1がオーディオ機器の周りに置く初めての製品だったのです。それだけにデザインすること、色を選ぶことは初めての経験でした。

デザイナーとの綿密な打ち合わせをおこない、3案のデザイン案を出して貰いました。
送信機はパソコンのUSBポートにさすためなるべく邪魔にならないようコンパクトでシンプルなデザインでしたが、オーディオ機器に接続する受信機バラエティに富んだデザインが並びました。

1案目は、ピラミッド型。3案中、一番シンプルな形でオーディオ機器ともとても相性が良さそうです。
2案目は、プラスの形。送信機が細い長方形でマイナスの形に見えるため、二つ合わせるとプラス・マイナスの組み合わせになるという楽しいコンセプトです。
3案目は、もちろん現在のREX-Link1のデザインの原型となったジュークボックス型です。

この3案の中から紆余曲折があり、音楽に対するこだわりとデザイン案でのかわいらしい赤色の印象も強く押し、REX-Link1のデザインは3案目のジュークボックスとなりました。
個性的なデザインなので一部の誌面では厳しい批評をいただきましたが、これまでパソコンに接続する機器としてはなかったデザインに愛着がわいてくるものです。
REX-Link1。皆さんならどんなデザインを考えましたか?

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