PCオーディオのインターフェイスやヘッドホンをつくっていて、新しくできたものが前よりも「いい音」がすると、次々とCDを買いたくなり、いいスピーカーやアンプが欲しくなります。今回は試聴用のPCとして新しくWindows Vista搭載のVAIOのノートPCを購入したので、スピーカーまでは予算が回らず(置き場所も用意しなければならないので)、先にアンプを購入しました。
これまで試聴は主に自作のTripath TA-2020を使用したアンプや、Flying Moleのアンプモジュールなどのデジタルアンプで行っていました。そのため、ちょっと違うものをということでLuxmanのSQ-N100を選びました。DENONのPMA-CX3も購入するつもりだったのですが、デジタルアンプなので今回は先に真空管アンプのSQ-N100を購入しました。いつものように逸品館で他の真空管アンプの音も聴かせてもらいましたが、SQ-N100が一番"くせ"がないように感じました。それにきちんとしたプリアンプを内蔵しており、入力感度も150mV/47KΩでCD/LINE1/LINE2と3系統使用できます(Phono入力も内蔵されていますがREX-Linkでは使用しません)。問題があるとすれば、6BQ5のUL接続ですので出力が12W+12Wと小ぶりですので、大出力のデジタルアンプとの接続を前提にしたような最近流行の能率の低いスピーカとは、あんまり相性がよくないということです。私たちもSQ-N100用に、そのうち能率の高いスピーカーを購入しようと思っています。
ヒアリングテストは写真のようにSQ-N100のCD入力にYAMAHAのユニバーサルプレイヤ(DVD-S2500)を、LINE1入力に受信機の試作機を、LINE2入力にも受信機の別の試作機を接続して切り替えて行っています。スピーカーは本Blogでも紹介したことのある逸品館AIRBOW IMAGE11/KAIでアサダザクラのブロックの上に載せています。
送信用のPCはVAIO(Windows Vista、XP Homeの2台のノートPC)、DELL Dimention9150(Windows XP Pro)、Mac Book Proなどです。CDの音楽はAIFFの16bit/44kHz(非圧縮)でエラー訂正ありでHDDにインポートし、iTunesのその時点の最新版(現在は7.3.2.6)で再生しています。VAIOノート2台はそれぞれワイヤレスLANでNapsterやNAXOSに接続して、Wi-Fi LANで受信しながらREX-Linkで送信するということを行いながら、REX-LinkのRF部の電波干渉試験も兼ねてヒアリングテストを行っています。アンプやスピーカーについては、もっと高級なものを使用すべきだというご意見もいただきましたが、REX-Linkシリーズを使用していただきたいユーザの実際の環境に近いものでテストを行うべきと考えていますので、今のところはこの組合せを使用しています。
音楽CDは完全に個人的嗜好で選んでいますので、モンク、マイルス、コルトレーンに澤野工房ヨーロピアンJAZZがほとんどです。こんなに偏っているとオーディオマニアの方からは怒られそうですが、音が変わったのを判別するためには、いつも聴いている音楽でないとわからないからです。スピーカーやMCカートリッジ作りの場合とは違って、インターフェイスつくりの場合はそれらの製品の音をぶち壊してしまわないことが肝要ですので、クラッシクやジャズなどのジャンルには関係がない(あってはいけない)と考えています。ユーザの皆さんが作り上げた音をぶち壊さないこと、これがインターフェイスに要求される基本的な役割だと思っています。
小型SPの候補に、是非入れていただきたいお勧め品があります。エレクトロ・ボイスのSx-80です。我が家はそれまでクリ○トンのK○-3を使っていましたが、総合力でSx-80が勝ってしまい、今やメインSPです(ほんとは、38ウーファーモノがいいのでしょうが、小型冷蔵庫ぐらいあるやつ2つはさすがに置けませんで・・・)。
しかもそんなに実力があるのにべらぼうに安いです。1本3万弱で買えると思います。さすがプロ用(ただし楽器店扱いです)。
20cmウーファーなのでやや大きめですが、重さ8kgと結構軽いです。黒と白、2色あります。プロ用SP(PA)は普通、接続部はスピコンなのですが、これはプッシュピンです。肝心の「能率」、92dBですので、タマアンプでも十分だと思います。
ちなみにうちは、ケーブルはベルデンの8470を、片側3mで使ってます。
是非聴いてみてください。
(ただし、初めて音を入れてから1時間ぐらいは「クソみたいな」音がしますので、そこだけ注意です(笑)。)