REX-LinkシリーズはPCとオーディオ機器とのインターフェイスという新しいジャンルの製品です。販売は主にPCを扱っている家電量販店にお願いしていますが、サウンドボードでもありませんし、性格上はオーディオケーブルのWirelessによる置き換えという製品ですがオーディオケーブル売り場で扱う訳にもゆかず、かといって高級オーディオ機器売り場でも扱ってもらえないという状態です。
そこでPC用Wirelessヘッドホンという、もう少し性格のはっきりした商品を3年前に発売し、その後継機種を引き続き開発しています。
同時に、やはりラインナップを増やそうという方針の元、アンプも試作を行っています。
先月(2月8日)のREX-Link2の発表会ではヘッドホンの新製品REX-WHP2と並んで、まだ「名無し」でしたがデジタルパワーアンプのデモも行いました。
このアンプはinternet上でも有名なTripath社(残念ながら同社は奇しくも2007年2月8日に米国連邦破産法第11条の適用を受けてしまいました)のTA2020というデジタルアンプ用のICを使用して試作したものです。
このアンプにBoseの101MMというスピーカを接続して音を出していましたが、Boseのスピーカには前回述べたような個性があるので別のスピーカを探すことにしました。
本当はJBL(アメリカに本拠地を置く世界有数のスピーカー製造会社)のスタジオモニターにしたかったのですが、REX-Link2の現在のコンセプトや対象市場から考えると、あまり大きくて高価なスピーカを使用して製品の試聴をするというわけにはゆきません。
そこで今年2007年のCES(米ラスベガスで開催された世界最大級の家電の祭典International Consumer Electronics Show)で会場をうろうろしながら適したスピーカを探すことにしてみました。
デンマークのDynaudioが最高級のPC用スピーカという製品を発表していましたが、価格が2本ペアでUS$1,500という価格でした。
元々オーディオ用に販売しているブックシェルフ型のスピーカにパワーアンプを2個ずつ(2Wayスピーカなので)組み込んだ製品です。
確かにいい製品でしたが、US$1,500となるとスピーカとアンプ、それにREX-Link2を購入してもらった方が「オーディオの楽しみ方」としてはいいのではないかと思い断念しました。
ちなみに、CESの高級オーディオ製品の展示会場はベネシアン(地図)というホテルのフロアを借り切って行われていますので、一部屋ずつ入り込んで試聴していては何日あっても足りません。そこで、廊下を歩いて各部屋から聞こえてくる音を聞いて、「おっ」と思った部屋に入るという方法で探してみました。
その結果、Highlandというブランドの小型スピーカがいいかなと思って質問してみると、フランスのメーカの製品で2本一組でUS$350ということで価格的にも手ごろでした。
帰国後、日本国内でも販売されているかどうかインターネットで調べてみると、当社の近くの逸品館(地図)という有名なオーディオ販売店でペアで25,000円(2007年2月末まで)で販売中ということを知りました。
これならREX-Link2、Highlandのスピーカ、Kenwoodのアンプ(KA-S10)で合計60,000円くらいに収まり、HDDミニコンポくらいの出費で新入生や新入社員で一人暮らしを始めるユーザのみなさんに「PCでいい音」を楽しんでもらえそうです。
早速、REX-Link2とVAIOを持ってスピーカを購入するために逸品館に出かけてみました。
ティール 3ウェイ・スピーカーアンバーウッド(1本) CS-2.4ア-バンウツド(テイ-ル[CS24アバンウツドテイル]
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