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2007年4月23日 (月)

ワイヤレスヘッドホンをつくる その9 iPod用送信機をつくる3

 クランプの手作り試作品を使用して、送信機とヘッドホンの間で実際に送受信テストを行い、それぞれのアンテナの最適な位置を決めて行くことになりましたが、ヘッドホンはiPodに接続する送信機だけではなくPC用のUSB送信機とも組み合わせますので、そちらとの兼ね合いもあります。
Headphone_head  iPodと送信機の合体コンビの場合、距離は1mか2m以内(送信機にUSBケーブルが接続できるのでPC用の送信機としても使用可能なため、その場合は10mくらいの到達距離が必要です)でもOKですが、ポケットに入れたり、カバンの中に入れたりするので人体からあまり離れたところで電波を出しません。また、iPod miniはアルミ製のボディ、iPodも金属製の背面カバーを使用していますので、クランプで合体させてポケットの中に入れると、送信機は金属と人体(アース電位)の間にはさまれて、電波の送受信性能が低下してしまいます。これを避けるため、送信機内部でアンテナの位置をあちこち移動させて最適なところに決めましたが、ポケットの位置や入れ方に大きく影響されてしまいます。しかし、さまざま検証の結果、最悪の場合でも音切れやノイズがなく、iPodの音楽をケーブルフリーで楽しめるレベルを実現しました。

 いろいろ実験や試作を繰り返した結果、量産が始まりTELECの認定(日本国内で電波を使用する製品を販売するためにはTELEC・総務省の認定試験に合格させなければなりません)も取得し、これでOKというところで、またまた問題が出てきました。
 それはiPodの大きさがみんな違うということです。さらに、大きさが異なるiPodが次々と発売されるではありませんか。結局、クランプはiPod mini用第2世代iPod用第3世代iPod用3種類の金型を製作するはめになり、iPod Photoや第4世代以降の機種には厚さを調節するラバーシートをはさむことで解決しました。でも、発売2年後にiPod nanoという全く大きさの異なるものが登場した時は大慌てで、結局、少々ブサイクですがレザーポーチで対応することにしました。
nanoの場合はあまりにも大きさが違いすぎるので、クランプでは対応できなかったのです。
Ipod_3   Ipodnano_pochi

 これで、やっと発売までこぎつけました。

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