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2007年3月22日 (木)

Tips #2 「PCでもっといい音を」スピーカの話 Part2

 前回は新しく大学生になったり、社会人になったりする人達を対象として始めた話が、最後には団塊の世代向けになってしまいました。実は最近のオーディオ復興ブーム、特に真空管アンプやVintage-Audioのブームはこれらの人々が支えています。若い頃に感動して「いつかはこれを買いたいと思っていた」人達が生活に余裕ができて、JBLMcIntoshなどの往年の有名ブランドの製品を買うようになったからです。高級一眼レフデジカメやハーレーダビットソンが売れていると言われているのと同じようなものです。

 本Blogの始めの方でも書きましたが、REX-LinkシリーズはPCとオーディオ機器をインターフェイスするものとして開発されました。
したがって、REX-LinkにPC用アクティブスピーカを接続することはできますが、それでは本来のコンセプトとは異なり、非圧縮などにこだわったREX-Link2のよさを引き出すことはできません
前回紹介したタイムドメイン miniもinternet上では「PC用スピーカくらいにしか使い道がない」と酷評する人(PCでいい音ということをはじめからあきらめているのでしょうか)もいますが、私見では、アンプ部を取り去り、もう少し仕上げをよくしてスピーカのみの製品とすればオーディオ用としても販売できる音質を持っていると思います。
オーディオには、スピーカやアンプをいろいろ取り替えて自分の気に入った音を探し求めるという楽しみ方もありますので、スピーカとアンプが一体化されてしまったアクティブスピーカは将来の楽しみ(?)がありません。

 「オーディオの楽しみにPCも加える」という観点から、PCと離して設置している本来のオーディオシステムにWirelessでPCを接続して音楽を楽しむというREX-Linkの基本コンセプトに戻ることにしましょう。
そのコンセプトを実現するために、いつも実験や試聴に使用しているスピーカやアンプを紹介します。

 試聴用の高級ミニコンポとしてはBoseWestBorough WBS-1EXを使用しています。現在ではもう販売されていないモデルになりますが、光デジタル入力もあり、それを通してBoseのアンプに内蔵されているDACとREX-Link2の受信機に内蔵されているDACによる音の違いを聞き比べることができます。

 中級から普及クラスのミニコンポとしては、8年前および3年前にSilicon Valleyの家電店で購入(それぞれUS$390,US$690)したJVC(日本ビクター)のマイクロコンポを使用しています(3年前に購入した方はウッドコーンです)。
 これらはMacWorldなどの展示会のデモ用として使用していたこともあります。2機種とも光デジタル入力を持っていませんので、REX-Linkの受信機とはアナログケーブルで接続することになりますが、同じCDをこれらで再生した音と、PCからREX-Link2経由で再生した音を聞き比べることによってDACの違いやCD部の性能による違いなどを知ることができます。

 さて、BoseWestBorough WBS-1EXと接続した場合の音の出方ですが、タイムドメインminiと比較してさすがに低音は良く出るようになりますが、フルレンジ1発のためか高音についてはあまり出てきません。タイムドメインとは全く逆の音の出し方をして、より低音を出るようにしているので当然といえば当然ですが、どこか力まかせで音を押し出しているような感じがします。
タイムドメインの内蔵アンプに比べればアンプの出力も桁違いに大きいので「迫力」があるのは当然ですが、二つのスピーカがそこだけ光っているサーチライトのような感じで個々の楽器の場所がわかりにくく、スピーカから直列に音が押し出されてくるような感じがします。
タイムドメインとはまるで正反対の構造をしているため、こういう聞こえ方がするのかも知れません。よくよく考えてみると、このように両極端のスピーカで試聴をしていては商品開発になりませんので、もうちょっと普通の構造のスピーカもいくつかレファレンスとして加えることになりました。

 また、試聴している部屋の構造によっても音は大きく変化しますので、それらに影響されないで研究開発できる製品として「高級ヘッドホンを開発しよう」ということになり、プロジェクトがスタートしました。ヘッドホンを開発しようという動機はもうひとつあるのですが、それは次回触れることにします。
それにヘッドホンなら社内で他の仕事をしている人達の邪魔をしないで試聴を続けることができるという利点もあります。ヘッドホンが生まれるまでのストーリーについては、また別の機会に。

 当社は歴史あるオーディオメーカではありませんので偉そうなことは言えませんが、「いい音だ」と、より多くの人達に感じていただける製品を開発、販売してゆくためにはもっといろんなアンプやスピーカ、音楽で試聴を重ねてゆくしかないと思っています。

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