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2007年3月30日 (金)

澤野工房 Jazz CD プレゼントキャンペーン 開始!

Rexlink2whp2_1  いよいよ4月2日からRATOC Direct(RATOC直販Web)「澤野工房Jazz CD プレゼントキャンペーン」が始まります。これはRATOC DirectREX-Link2あるいはREX-WHP2(4月中旬出荷予定)を購入すると、澤野工房のJazz CDを1枚もらえるというJazzファンにとっては嬉しいキャンペーンです。

 澤野工房はヨーロピアンJazzをメインにしたJazz CDやLP,DVD(今回のプレゼント対象はCDのみです)のアルバムのリリースを1998年から開始し、現在までに120を超えるタイトルをリリースし続けています。
そして、これらのタイトルはすべてインターネット<http://www.jazz-sawano.com/>で試聴することができます。

Sawano_image  今回のキャンペーンは、RATOC DirectREX-Link2/REX-WHP2を購入していただいたお客様に、PCとREX-Link2/REX-WHP2を使って実際にインターネットで試聴していただいた後、お好きなCDタイトルを選んでいただいてそれを当社がプレゼントするというものです。
 当社のねらいとしては、これを機会にPCユーザでJazzファンの方々に、PCとREX-Linkのいい音でヨーロピアンJazzを楽しんでいただいて、大手レーベル以外のJazzマイナーレーベルにも目を向けていただこうというのが主なものです。当社もPCの世界ではマイナーレーベルですが、澤野工房に負けずに「いいもの」を多くの人々に提供し続けたいと思っています。

当社内でもREX-Linkシリーズの製品開発や研究のためのヒアリングテストでは澤野工房のCD "Per-Ola Gadd"をいつも聴いています。現在ヒアリングテスト用に主に使用している「AIRBOW(逸品館)のIMAGE11/KAI2」というスピーカーで聴くとなかなかすばらしいものがあります。元々、AudioProというスウェーデンの会社で開発されたものだからでしょうか、ヨーロッパJazzによく合うような気がします。パワーアンプは発売計画中のデジタルアンプ、当然REX-Link2とDell DIMENTION 9150、iTunes(AIFF、非圧縮)で聴いています。

 澤野工房(「さん」付けをするのはモンダイな日本語らしいので、本Blogでは付けていません)のCDは通販以外にタワーレコードでも購入することができます。実は社内で試聴用に使用しているCDもタワーレコードNU茶屋町店で購入しました。同店には澤野工房レーベルの棚があって、かなり揃っていますが試聴させてもらうのは店員さんにお願いするしかありません。いつも「80GBのHDDにAIFFかWAV非圧縮でリッピングしておけば、ノートPC一丁とiTunes、REX-WHP2だけで、うっとうしいケーブルのない試聴システムができるのに」と思っています。これなら、「気の弱そうな、おとなしいJazzファン」でも試聴できるのに....とも思っています。

 このCD 'Per-Ola Gadd'の日本語のライナーノーツには面白いことが書いてあります。要約すれば「このCDはパソコンやカーステレオ、携帯プレーヤなどでイージーな聞き方をしないで、また読書などしないでステレオでメロディーと対峙して聞くべし」と書かれています。「PCオーディオ、PCでいい音を」と騒いでいる当社としてはこれはちょっと困ったことです。でもPCとREX-Link、いいアンプとスピーカで聴いてもらえば、ライナーノーツにあるように「人生の引き出しを持っている人なら必ず何かが見えて来る」と思います。それを確かめてもらおうというのも今回のキャンペーンの目的の一つでもあります。
 REX-LinkとPCオーディオで聴くJazzも乙なものです。是非体験してください。また、今回のキャンペーン中にRATOC DirectREX-Link2/REX-WHP2を購入して、ぜひ澤野工房Jazzを味わってください。もちろん、以前からのNaxos 1ヶ月無料サービスも提供しておりますのでクラッシック音楽も存分に楽しんでいただけます。
B_naxosid

 澤野工房は「なにわのシンボル・通天閣」のすぐ下にあります(当社からもそう遠くありません)ので、通天閣に観光で来阪された折には、ぜひ代表の澤野さんとJazz談義を交わされるようおすすめします。

キャンペーンの詳細はこちらで
http://www.ratocsystems.com/info/news/2007/0330.html

2007年3月29日 (木)

Tips #7 リッピングしたデータのバックアップ Mac版

Sadk2eur_6 前回はWindowsで、せっかくリッピングしたオーディオCDのデータをハードディスクのトラブルで失うことがないよう、リムーバブルRAIDケース「SA-DK2EU-R」を使ったバックアップ方法を紹介しました。

Milerling_mac_3 今回はMacで、当社の製品ラインナップのリムーバブルRAIDケース「SA-DK2EU-R」を使い、RAIDのミラーリングでリッピングしたデータをバックアップする方法を紹介します。


SA-DK2EU-Rの製品特徴を知りたい方はこちら
 → http://www.ratocsystems.com/products/subpage/sadk2eur.html
SA-DK2EU-RのRAIDについて知りたい方はこちら
 → http://www.ratocsystems.com/products/subpage/rexsata/sadk2eur_raid1.html

1.「iTunes」メニューの「環境設定」を選択し開きます。
Itunes_mac2_2

2.「環境設定」メニューから「詳細」タブをクリックします。
Itunes_mac3_1

3.「詳細」メニューから、「一般」タブをクリックします。
Itunes_mac1

4.「iTunes Musicフォルダの場所」の「変更」をクリックします。
Itunes_mac_raid3

5.SA-DK2EU-Rのハードディスクを選択します。
Itunes_mac_raid4_1

6.あとはCDドライブにオーディオCDを入れると、「読み込み」の実行を確認してきますので「OK」をクリックするとリッピングが開始されます。
Itunes_mac8_1

これで、オーディオCDをリッピングするとリムーバブルRAIDケース「SA-DK2EU-R」に保存され、同じデータを同時にバックアップするミラーリングが可能です。

Sa35tr1allg_uso_2 「SA-DK2EU-R」は"リムーバブル"RAIDケースですからハードディスクの空き容量がなくなったときには、オプションの交換用トレイを購入し、新しいディスクに交換することが可能です。トレイを上下セットで入れ替えると新しいミラーリングのディスクセットができ、新たなオーディオCDのデータをバックアップしつつ録りためることができます。
リムーバブルをうまく利用する方法としては、ミラーリングディスクセットをジャンルごとや年代ごとなどに分別して保存するとコレクションがよりいっそうわかりやすくなります。
Diskset_3


こんな安心で便利なバックアップ方法を追加したPCオーディオの導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

2007年3月28日 (水)

Tips #6 リッピングしたデータのバックアップ Win版

前回まで、パソコンでオーディオCDを非圧縮でリッピングする方法をご紹介してきました。
ハードディスクドライブが大容量化する中、コレクションのすべてを最高音質で保存することも決して夢ではありません。

しかし、ハードディスクはその可能性がどれだけ低くても突然の故障を避けることはできません。
万一、故障にあった場合には、折角のコレクションも水泡に帰してしまいます
もう一度、一枚ずつオーディオCDを非圧縮でリッピングし直す作業を考えれば、そのショックは図りしれません。

こうしたハードディスクの故障からデータを守るためには、バックアップという作業が必要です。

Sadk2eur_4 今回は、前回ご紹介しました当社のリムーバブルケースの製品ラインナップの中から、最新モデルとなるリムーバブルRAIDケース「SA-DK2EU-R」を使い、RAIDのミラーリングでリッピングしたデータをバックアップする方法を紹介します。

リムーバブルケースは、内蔵ハードディスクを交換トレイと呼んでいるカートリッジに納め、そのままリムーバブルメディアのように利用できるというものです。
「SA-DK2EU-R」でも、お好みの容量の内蔵ハードディスクを2台ご用意頂きます。それをMilerling_win_1 交換トレイに収め、ミラーリング(RAID0)と呼んでいるモードに設定することにより、同じデータを2台のハードディスクに自動的に保存することができます。

SA-DK2EU-Rの製品特徴を知りたい方はこちら
 → http://www.ratocsystems.com/products/subpage/sadk2eur.html
SA-DK2EU-RのRAIDについて知りたい方はこちら
 → http://www.ratocsystems.com/products/subpage/rexsata/sadk2eur_raid1.html

1.iTunes の「編集」メニューの「設定」を選択し「環境設定」を開きます。
Itunes02_7

2.「環境設定」メニューから「詳細」タブをクリックします。
Itunes03_5

3.「詳細」メニューから、「一般」タブをクリックします。
Itunes_raid3

4.「iTunes Musicフォルダの場所」の「変更」をクリックし、SA-DK2EU-Rのハードディスクを選択します。
Itunes_mac_raid4

5.あとはCDドライブにオーディオCDを入れると、「読み込み」の実行を確認してきますので「OK」をクリックするとリッピングが開始されます。
Itunes08_3

これで、オーディオCDをリッピングするとリムーバブルRAIDケース「SA-DK2EU-R」に保存され、同じデータを同時にバックアップするミラーリングが可能です。

次回はMacでのリムーバブルRAIDケース「SA-DK2EU-R」の設定方法をご紹介します。

2007年3月27日 (火)

Tips #5 非圧縮でリッピング Part3

今回、ご紹介するのはWindows Media Playerによる、オーディオCDの非圧縮によるリッピングです。

Windows Media Playerは、マイクロソフト社のマルチメディアソフトウェアです。以前はMacOS版もありましたが、今ではWindows版のみがバージョンアップを重ねて無償で提供されています。現在最新バージョンは11になり、オーディオCDの非圧縮によるリッピングが可能なのはこのバージョンからになります。

このWindows Media Player 11は対応OSがWindows XP SP2以降、Windows Vistaとなっておりますので、これ以前のOSをご利用の方はご注意ください。

Windows Media Player 11の初期設定ではエンコード方式は「WMA」、ビットレートは「128Kbps」です。そのため、非圧縮でリッピングを行うためには設定の変更が必要となります。

1.「取り込み」ボタンすぐ下の下矢印(▼)をクリックするとオプションメニューが表示されます。
Wmp01_1

2.オプションメニューの「形式」から「WAV(無損失)」を選択します。
Wmp02

3.「WAV(無損失)」を選んだ後で同じオプションメニューの「ビットレート」が「1411.2kbps(最高音質)」とだけ表示され選択できなくなっていることを確認してください。
Wmp03

4.CDドライブにオーディオCDを入れて、「取り込みの開始」ボタンをクリックするとリッピングが開始されます。
Wmp04_1

いかがでしたでしょうか。
3回にわたってリッピングの方法について説明してきましたが、非圧縮でのリッピングも簡単におこなえることがおわかりいただけたでしょうか。

実は、この非圧縮でのリッピングに関して注意するべき点があります。それはリッピングデータがCD一枚分で640MB容量になることです。そのためハードディスクには充分な空き容量が必要となります。

とはいえ、現在普及価格帯の3.5インチハードディスクドライブは容量が250GBから300GBとなっておりますので、すべてをオーディオCDのデータ保存に利用すれば、500枚近いオーディオCDをデータとして保存できます。
また、まだまだ高価とはいえ750GBや1TBのハードディスクドライブも世の中に出てきています。それらを利用すれば、コレクションのすべてを最高音質で保存することも決して夢ではありません。

なお、当社の製品ラインナップにはリムーバブルケースという製品群があります。内蔵ハードディスクを交換トレイと呼んでいるカートリッジに納め、そのままリムーバブルメディアのように利用できるというものです。
1台のハードディスクには入りきらないコレクションをお持ちの方も、これを使えば、複数のハードディスクを手軽に取り扱うことができます。

次回は、大事なコレクションをバックアップする用途にぴったりなリムーバブルRAIDケースの使い方をご紹介します。

2007年3月26日 (月)

Tips #4 非圧縮でリッピング Part2

今回紹介するのは、MacOS版iTunesでのオーディオCDの非圧縮によるリッピングです。

iTunesの初期設定は、前回Windows版でも紹介したようにエンコード方式は「AAC」、ビットレートは「128Kbps」です。そのため、非圧縮でリッピングを行うためには設定の変更が必要となります。以降はMacOS版のiTunesでの設定変更の説明をメニュー構成に沿って進めていきます。

1.「iTunes」メニューの「環境設定」を選択し開きます。
Itunes_mac2_1

2.「環境設定」メニューから「詳細」タブをクリックします。
Itunes_mac3

3.詳細メニューから、「読み込み」タブをクリックします。
Itunes_mac4_1

4.「読み込み方法」のプルダウンメニューからエンコードフォーマットとして「AIFFエンコーダ」もしくは「WAVエンコーダ」、「Appleロスレス・エンコーダ」を選択します。※「Appleロスレス・エンコーダ」を選択した場合、5.6.の設定は不要です。
Itunes_mac5

5.さらに「設定」で「カスタム…」を選びます。
Itunes_mac6_1

6.表示されるダイアログで「サンプルレート」「サンプルサイズ」「チャンネル」を、それぞれ「44.1kHz」「16ビット」「ステレオ」に設定します。
Itunes_mac7

7.「OK」をクリックして設定を保存します。

8.CDドライブにオーディオCDを入れると、「読み込み」の実行を確認してきますので「OK」をクリックするとリッピングが開始されます。
Itunes_mac8

【おまけ】
MacOS X-10.4.x以降では警告やサウンドエフェクトの再生装置を内蔵スピーカーに設定することが出来ます。そのことにより、REX-Link2/REX-WHP2から、警告やサウンドエフェクトの音を出すことなく、音楽を楽しむことが出来ます。


1.「ドック」(画面下中央にあるショートカット)の「システム環境設定」をクリックします。
Mac_sound1_2

2.「システム環境設定」のメニューから「サウンド」をクリックします。Mac_sound2_1

3.「サウンドエフェクト」タブをクリックし、「警告とサウンドエフェクトの再生装置」のプルダウンメニューから「内蔵スピーカー」を選択します。
Mac_sound3_1


次回はWindows Media Playerによる、オーディオCDの非圧縮によるリッピング方法をご紹介します。

2007年3月23日 (金)

Tips #3 非圧縮でリッピング Part1

何度も繰り返してきましたが、今回の新製品REX-Link2、REX-WHP2の最大の特徴は非圧縮によるWireless伝送です。
そのため、本来の性能を引き出すためには再生するオーディオデータも高音質であることが望まれます。
今回は、「PC-Audioは圧縮規格ばかりと興味を持たれていなかった」方、「プレーヤーソフトの設定を変更したことがない」方向けに、オーディオCDの非圧縮によるリッピング方法をご紹介します。

Itunes01_8 まずは最初にご紹介するのはiTunesによる、オーディオCDの非圧縮によるリッピングです。
iTunesは、アップル社のマルチメディアソフトウェアです。Windows版とMacOS版があり、いずれも無償で提供されています。
最新のバージョンは7.1.1になります(2007年3月23日現在)。

iTunesの初期設定ではエンコード方式は「AAC」、ビットレートは「128Kbps」です。そのため、非圧縮でリッピングを行うためには設定の変更が必要となります。今回は、Windows版でのメニュー構成に沿って説明します。

1.iTunes の「編集」メニューの「設定」を選択し「環境設定」を開きます。
Itunes02_6

2.「環境設定」メニューから「詳細」タブをクリックします。
Itunes03_4

3.詳細メニューから、「インポート」タブをクリックします。
Itunes04_1

4.「インポート方法」のプルダウンメニューからエンコードフォーマットとして「AIFFエンコーダ」もしくは「WAVエンコーダ」を選択します。
Itunes05_1

5.さらに「設定」で「カスタム…」を選びます。
Itunes06_1

6.表示されるダイアログで「サンプルレート」「サンプルサイズ」「チャンネル」を、それぞれ「44.1kHz」「16ビット」「ステレオ」に設定します。
Itunes07_1

7.「OK」をクリックして設定を保存します。

8.CDドライブにオーディオCDを入れると、「インポート」の実行を確認してきますので「OK」をクリックするとリッピングが開始されます。
Itunes08_2

次回はiTunesのMacOS版でのオーディオCDの非圧縮によるリッピング方法をご紹介します。

2007年3月22日 (木)

Tips #2 「PCでもっといい音を」スピーカの話 Part2

 前回は新しく大学生になったり、社会人になったりする人達を対象として始めた話が、最後には団塊の世代向けになってしまいました。実は最近のオーディオ復興ブーム、特に真空管アンプやVintage-Audioのブームはこれらの人々が支えています。若い頃に感動して「いつかはこれを買いたいと思っていた」人達が生活に余裕ができて、JBLMcIntoshなどの往年の有名ブランドの製品を買うようになったからです。高級一眼レフデジカメやハーレーダビットソンが売れていると言われているのと同じようなものです。

 本Blogの始めの方でも書きましたが、REX-LinkシリーズはPCとオーディオ機器をインターフェイスするものとして開発されました。
したがって、REX-LinkにPC用アクティブスピーカを接続することはできますが、それでは本来のコンセプトとは異なり、非圧縮などにこだわったREX-Link2のよさを引き出すことはできません
前回紹介したタイムドメイン miniもinternet上では「PC用スピーカくらいにしか使い道がない」と酷評する人(PCでいい音ということをはじめからあきらめているのでしょうか)もいますが、私見では、アンプ部を取り去り、もう少し仕上げをよくしてスピーカのみの製品とすればオーディオ用としても販売できる音質を持っていると思います。
オーディオには、スピーカやアンプをいろいろ取り替えて自分の気に入った音を探し求めるという楽しみ方もありますので、スピーカとアンプが一体化されてしまったアクティブスピーカは将来の楽しみ(?)がありません。

 「オーディオの楽しみにPCも加える」という観点から、PCと離して設置している本来のオーディオシステムにWirelessでPCを接続して音楽を楽しむというREX-Linkの基本コンセプトに戻ることにしましょう。
そのコンセプトを実現するために、いつも実験や試聴に使用しているスピーカやアンプを紹介します。

 試聴用の高級ミニコンポとしてはBoseWestBorough WBS-1EXを使用しています。現在ではもう販売されていないモデルになりますが、光デジタル入力もあり、それを通してBoseのアンプに内蔵されているDACとREX-Link2の受信機に内蔵されているDACによる音の違いを聞き比べることができます。

 中級から普及クラスのミニコンポとしては、8年前および3年前にSilicon Valleyの家電店で購入(それぞれUS$390,US$690)したJVC(日本ビクター)のマイクロコンポを使用しています(3年前に購入した方はウッドコーンです)。
 これらはMacWorldなどの展示会のデモ用として使用していたこともあります。2機種とも光デジタル入力を持っていませんので、REX-Linkの受信機とはアナログケーブルで接続することになりますが、同じCDをこれらで再生した音と、PCからREX-Link2経由で再生した音を聞き比べることによってDACの違いやCD部の性能による違いなどを知ることができます。

 さて、BoseWestBorough WBS-1EXと接続した場合の音の出方ですが、タイムドメインminiと比較してさすがに低音は良く出るようになりますが、フルレンジ1発のためか高音についてはあまり出てきません。タイムドメインとは全く逆の音の出し方をして、より低音を出るようにしているので当然といえば当然ですが、どこか力まかせで音を押し出しているような感じがします。
タイムドメインの内蔵アンプに比べればアンプの出力も桁違いに大きいので「迫力」があるのは当然ですが、二つのスピーカがそこだけ光っているサーチライトのような感じで個々の楽器の場所がわかりにくく、スピーカから直列に音が押し出されてくるような感じがします。
タイムドメインとはまるで正反対の構造をしているため、こういう聞こえ方がするのかも知れません。よくよく考えてみると、このように両極端のスピーカで試聴をしていては商品開発になりませんので、もうちょっと普通の構造のスピーカもいくつかレファレンスとして加えることになりました。

 また、試聴している部屋の構造によっても音は大きく変化しますので、それらに影響されないで研究開発できる製品として「高級ヘッドホンを開発しよう」ということになり、プロジェクトがスタートしました。ヘッドホンを開発しようという動機はもうひとつあるのですが、それは次回触れることにします。
それにヘッドホンなら社内で他の仕事をしている人達の邪魔をしないで試聴を続けることができるという利点もあります。ヘッドホンが生まれるまでのストーリーについては、また別の機会に。

 当社は歴史あるオーディオメーカではありませんので偉そうなことは言えませんが、「いい音だ」と、より多くの人達に感じていただける製品を開発、販売してゆくためにはもっといろんなアンプやスピーカ、音楽で試聴を重ねてゆくしかないと思っています。

2007年3月20日 (火)

Tips #1 「PCでもっといい音を」スピーカの話 Part1

 2年ほど前にあるPCメーカが行った市場調査では、TVチューナ内蔵のPC(TV受信機能付PC)が一番売れるのは3月、4月の新入学シーズンということでした。新生活を始めるに当たって、必要なものを買い揃える際に、スペースの問題や予算面の制約から、TVとPCは兼用ということでしょうか。
また、最近は皆さんiPodなどの携帯オーディオ機器を持っていますので、音楽の管理のためにPCとinternetは必需品です。

そうした方でも自分の部屋ではイヤホンではなく、スピーカでリラックスして聴きたい、ということでiPod用スピーカを購入する人が多いようです。ところが、スピーカーにはトランジスタラジオ並みのつくりや音質のものから、ラジカセ級のもの、なかには5万円近くするものまであります。
いっそミニコンポを買うという手もありますが、その場合には、CDの音楽を直接聴こうとすると何枚ものCDの中から探していちいちSetする必要があります。しかも、iPodなどの携帯オーディオ用に音楽CDをPCに読み込ませた後では大変面倒に思われますし、internetで入手した曲は聞けません。

それなら、ちょっといいスピーカとアンプを買って、REX-Link2でPCと接続しませんか?
REX-Link2ならWirelessでPCとアンプの間を結びますので、室内のレイアウトは自由です。コタツやダイニングテーブルの上でPCを使いながら、離れたところにあるアンプを通して音楽を聴くことができます。

こういうコンセプトでお薦めの組合せとして、実際に当社内で製品の試聴に使用している環境をいくつかご紹介したいと思います。
ただし、本BlogはAudio評論ではありませんし、試聴感は個々人によって違いますので、以降は本Blogの筆者の個人的感想としてお読み下さい。
 
 ひとつめは「REX-Link2 + タイムドメイン mini(株式会社タイムドメイン、18,900円)」です。
「タイムドメイン mini」にはアンプが内蔵されていますので別途アンプを用意しなくともLink2の受信機にそのまま接続して音を出すことができます。
製品自体は5cmのフルレンジ1発を砲弾型のエンクロージャに入れたユニークな形をしたスピーカです。miniという名前のとおり、小さいので置き場所はとりませんが、箱型のスピーカのように本箱の本の間に埋もれさせたりするような置き方はできません。
また、トランス式のACアダプタが必要ですので、Link2の受信機のACアダプタと合わせてAC100Vのコンセントが2口、設置場所の近くに必要となります。

 肝心の音ですが、最初に聴いた瞬間「おや?」と思う不思議な音がします。普通のスピーカとは「音の出方」が違う...ということを感じます。
この不思議な音に魅せられて惚れ込む人と、「音が腐ってる?」とか言って全くうけつけない人がいるというように評価は人によって両極端に分かれます。
ビルゲイツや元ASCIIの西さんは前者(ちなみに二人が聴いたのはminiの音ではなく、同じタイムドメインの別のモデルのスピーカです)に属し、後者に属する人々の評価はinternetのあちこちで見ることができます。

 私自身は、この「不思議な音」は嫌いではありませんし、とても「綺麗な音」だと思います。個々の楽器の音が混じり合わずに綺麗に聞こえますし、長時間聴いていても疲れることはありません。
 もちろん、高い音や低い音は出ませんし、いわゆる「迫力」というのはありません(5cmのフルレンジユニットに期待するほうが間違っているかも知れませんが)。また、「音の出ている所の位置(オーディオ雑誌などで音像の定位というものです)」がはっきりしています。しかし、そのためか遠くで鳴っているように聞こえます。
 うまく表現できませんが、掃除の行き届いた座敷の中に座って、手入れの行き届いた日本庭園の奥の方から静かな音楽が聞こえてくるような感覚です。別の言い方をすれば、上品でこぎれいにまとめられた精巧な箱庭を眺めているような感じと表現したほうがよいでしょうか。
したがって、書斎や寝室のようなところで小さな音量で静かに音楽を聴くのにはとてもいいスピーカだと思います。

 ということになると、入学や入社で新しく生活を始める若い人々向けではなく、団塊の世代の人々が40年前の感動をしんみり思い出しながら静かに自室で音楽を聴くのにぴったり...ということになってしまい、本稿の最初の趣旨とは違ってしまいました。
どうも、スピーカというのは一筋縄ではゆかないようです。
 
 次回はもうちょっとパワフルな音を出す話をしたいと思います。

2007年3月19日 (月)

「REX-Link2」in Magazine

季刊オーディオ・ベーシック 2007 SPRING vol.42』(共同通信社)に「REX-Link2」が掲載されました。

「PC+オーディオで高音質再生をめざす」という特集も組まれており、これからPCでオーディオを楽しもうとされている方に参考となる内容が充実しています。

2007年3月17日 (土)

REX-WHP2の発売日変更について

2007年2月8日に発表致しましたUSBワイヤレスデジタルヘッドホン「REX-WHP2」について、当初3月下旬出荷開始予定としておりましたが、部材調達の遅延により4月中旬出荷開始予定へと変更させていただきますことを、ご連絡申し上げます。

この度の発売延期により、お客様並びに関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けしましたことを、心よりお詫び申し上げます。
弊社では皆さまによりよい製品をご提供できるよう、一層の努力をしてまいりますので、今後とも弊社製品への変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

●対象製品 USBワイヤレスデジタルヘッドホン REX-WHP2
●出荷時期
[発表当初] 2007年3月下旬
[変更後] 2007年4月中旬

2007年3月16日 (金)

REX-Link2デモ実施店舗情報<東京編>

実際にREX-Link2で音を聴いてみたいという方のために、販売店様にご協力を頂き、店頭でのデモ実施を進めています。
今回は、新たにデモを開始しました東京都内の販売店様をご紹介します。

T-ZONE PC DIY SHOP 2F (TEL:03-5295-8482)

ビックカメラ 有楽町店本館 4F パーツコーナー(TEL:03-5221-1111)

お近くの方は是非お立ち寄り下さい。

2007年3月15日 (木)

REX-Link2デモ実施店舗情報<名古屋編 その2>

実際にREX-Link2で音を聴いてみたいという方のために、販売店様にご協力を頂き、店頭でのデモ実施を進めています。
今回は、新たにデモを開始しました愛知県内の販売店様をご紹介します。

ビックカメラ名古屋駅西店 3F PCスピーカーコーナー(TEL:052-459-1111)

ソフマップ ギガストア名古屋駅ナカ店 スピーカーコーナー(TEL:052-459-3810)

お近くの方は是非お立ち寄り下さい。

2007年3月14日 (水)

【REX-Linkが生まれるまで】#8 "いい音"とは

 これまで「PCでいい音を」と言うことを何度も述べてきました。そこで今回は当社が考えている「いい音」ということについてふれてみたいと思います。

当社は#1でも述べたようにノートPC用のサウンドカードやREX-Link1、WHP1などの製品を提供してきました。
それらを開発する際には、通常のPC周辺機器のような互換性の検証や電気的な性能、機械的な強度などの客観的検証はもちろん、「使いやすさ」という主観的な官能面での検証も行ってきました。

さらにオーディオ機器の場合には「いい音」かどうかという一番大事な官能面での検証が必要になります。
また、当社の場合はメーカの立場として、1回に1,000台を生産した場合に1,000台すべてが同じ性能で同じ機能であることはもちろん、同じ音を出せなければなりません。
性能や機能は電気的に測定検証して一定のバラツキの範囲内に抑えることができますが、「同じ音」に揃えるというのは簡単にはゆきません。

オーディオ機器を選択する場合、本当は自分がいつも聴く環境で「聴いて見る」のが一番いいのですが、現実にはオーディオ専門誌などの試聴記事や評価記事、最近ではブログやNetでの評判を参考にすることになります。

それらの記事や意見では「力強い低音」「伸びやかな高音」などの表現から「張りのある音」「ヌケのよい音」「艶やかな音」など読者の想像力をかきたてるいろんな言葉が使われています。
読んだ人は実際に音を聴かずに想像するだけですので、知らない間に「特定のブランド名やモデル名」に対する音のイメージが出来上がって流布されてしまうということになります。
したがって、メーカが生産時に「同じ機種なら同じ音」を保証できないと、そうした音のイメージがまったく当てにならないことになってしまいます。

 当社の場合は、オーディオメーカとしてのブランドイメージはもちろん、オーディオメーカとしての歴史にもとづく「製品の音の特徴」というようなものもありません。
また、オーディオマニアやオーディオ雑誌、評論家、オーディオ専門店からご意見を頂く機会もありませんでしたので、今のところは自分たちで社内で音を聴いて「いいな」と思うほうを選択するというような方法をとっています。

 前置きが長くなりましたが、当社は「いい音」とは「聴く人が、いい音だなと思える音」だと思っています。
試作品の試聴にはいろんなジャンルの音楽を使用していますが、ビバルディの「四季」(イムジチ合奏団) のCDを例にして説明しましょう。
この曲は春夏秋冬それぞれのパートにわかれており、「春」では春の情景が目の前に浮かび上がってくるような音を再生できるアンプやスピーカ、プレーヤが「いい音を出す」と思っています。
つまり「いい音」とは聴いている人の目の前に情景を浮かび上がらせることができるような音ということになります。

もちろん、「春のイメージ」は人それぞれによって違いますから、同じ音を聴いても誰もが「春を想い出す」とは限りません。
それでも、再生機器を提供する側としては作曲家や演奏家と聴く人とのインターフェイスを提供するわけですから、作曲家や演奏家がイメージしていることが損なわれることなく、聴く人に伝わるようなものを提供したいと考えています。

 受験のために熊野から上京した中上健次は、新宿のジャズ喫茶で初めて聴いたアルバートアイラーのレコードに衝撃を受けてその後の人生で創作活動に入ったとのことです。
そうした感受性も各人各様ですから、同じレコードを聴いてもアルバートアイラーの音楽に感動すると同時に、「なんとすごい音を出すアンプなんだ、俺もいつかこれを超えるアンプを作ってやろう」と思って、工学部を受験してオーディオメーカで開発者になる道に進む人もいるかもしれません。
また、「なんとすごい音なんだ、俺もいつかこのスピーカを買えるようになろう」と思う人もいるかも知れません。

 当社もいつか、このような感動を与える「すごい音」をPC-Audioでも出せるような製品を出したいと思っています。
ただ「すごい音」というのはやはり音楽の感動ぬきには論じられません。
単に大きな音やズシンとくる低音だけを追求し、工事現場の音を臨場感たっぷりに再生できることを目的にしても意味がないと思っています。「リアルな再生音=原音再生=いい音」にばかりこだわっていると方向を誤ってしまう恐れがあります。

音楽に込められた感動も含めて聴く人に伝えられること。

当社は音楽を聴くためのインターフェイスを作っているのだという自覚が必要だと思います。その上で当社もユーザの皆さんも「いい音」だなと共感できるような製品を提供したいと考えています。

2007年3月13日 (火)

【REX-Linkが生まれるまで】#7 音楽データの圧縮・復元について

つい最近(2007年2月23日)発表されたRIAJ(日本レコード協会)のデータでは、2006年中の音楽のダウンロードによる販売額がCDシングルの販売額を追い抜いたそうです。

この数字の中のダウンロードには携帯電話の着信音用も含まれていますので、いわゆる「オーディオ」の世界でいう音楽とはすこし異なりますが、「音楽の楽しみ方や流通、配布の形態」が変化してきていることを示しています。
携帯電話だけでなくiPodに代表される携帯シリコンオーディオ機器が爆発的に普及し、それまでのCDやMD、カセットテープベースの携帯オーディオ機器にとってかわってしまったことも、こうした数字の大きな要因です。

 これらのシリコンオーディオや音楽のダウンロードをもたらした革命的な技術、それが音楽データの圧縮・復元技術です。
元々は高速大容量デジタル通信を実現するために研究開発された技術ですが、進化して人の声やデータだけでなく音楽も扱えるようになりました。
研究主体も通信関係の研究者から画像も含めた放送技術の研究者へと変化し、MP3などのオーディオ圧縮規格が標準化されました。
しかし、最近では、こうした圧縮・復元技術が広まったことが「音楽を退化させている」と広言している人もいます。

 Internetによる音楽の配布や流通は大きな革命です。
 25年前(1982年)にCD(CDはそれまでのレコードとちがってデジタル録音)が発売された当時、ほとんどのオーディオ評論家は「音が悪い、音楽の大事なものが抜け落ちている」と酷評していました。
CDは元のアナログ波形を22.6757mS(44.1kHz)ごとにサンプリングし16bitのデジタルデータに変換し、20kHz以上の音域はカットしています。
このことが前記のような聴感の理論的裏付(?)となって、当時はオーディオマニアから総スカンでした。
しかし、その後CDの録音技術や再生技術(16bit/44.1kHzリニアPCMは不変ですが)やオーディオ機器が進歩し、今ではCDが当たり前でアナログレコードはビンテージとして残っているだけになっています。

こうしてCDという媒体が認められるまでには、「音楽を聴いて楽しむ側」にとっては欲しい音源がCDでしか手に入れられなかったこともありますが、再生技術や機器を研究・開発・製造して提供する側も「なんとかCDでアナログレコードを超えるいい音を出そう」と努力してきたことも貢献しています。

 Internetによる音楽の配布や流通、圧縮・復元やPCを音楽の取り入れ口として使用することについても30年前のCDと同様と考えています。それだけでなく、この連載の3回目でも述べたようにマイナーな新進作曲家や演奏家にとっても機会が与えられますし、聴く方もそれらの音楽だけでなく復刻盤なども入手しやすくなります。

PC周辺機器メーカとして20年以上続けてきた当社としては「PCでいい音で音楽を楽しんでいただく」ために「CDを超えるいい音を出そう」と研究・開発を行い、そのようなPC周辺機器を提供して貢献したいと考えています。

 ただし、当社では現時点で音楽データの圧縮や再生について次のように考えています。話をわかりやすくするために(逆に回りくどくしているかも知れませんが)、例をあげて説明してみます。

 例えばワインの貯蔵庫からワインを選んで持ち出してくることを想定してみましょう。
液体のままでは途中で事故があってこぼしてしまっては元も子もないので、運びやすい形にするためにフリーズドライ(瞬間凍結)法によって粉末化して体積も圧縮したとします。これなら温度管理なども簡単で運びやすくなります。レストランで実際にワイングラスに注ぐ前に液体に戻すことになりますが、香りやコクが飛んでしまっているので添加物を追加してオリジナルに近いものを再現しようとします。

これは、最近よくAudioメーカが強調している「音質改善」とどこか似通っていませんか?
MP3などのオーディオファイルの圧縮技術はファイルサイズを小さくすることで運びやすくなりましたが、15kHzあたりを超える高音域をカットしています。
そのため、音楽を元に戻す際に15KHz以上の高域などを補正する技術が多く発表されています。
こうしてみると、フリーズドライで粉末化されたコーヒや濃縮ジュースを薄めて香料を追加したものを一口飲んだ時に味わう「あの感じ」とどこか共通しているとは思いませんか?

もちろん当社もソフトウェアやハードウェアの開発を行っている会社ですので、圧縮・復元の技術については常に評価や実験を繰り返しています。
今のところ、音楽のデータをPCで取り扱うには、ファイルサイズをコンパクトにして狭い通信帯域や少ない容量のメディアに収めるか、あるいはデータサイズはCDそのまま(1.422Mbps)で通信帯域を広げ、Mediaの容量をアップするか、というどちらかを選択せざるを得ないと考えています。

「PC-Audio」製品を企画、開発、販売する以上は、この選択肢は明確にしておかなければなりません。
当社としては後者を選択し、「CDの音楽データをそのままアンプやスピーカに伝える」ことで「いい音」を出そうと考え、新製品「REX-Link2」と「REX-WHP2」を開発したのです。

2007年3月12日 (月)

【REX-Linkが生まれるまで】#6 なぜWirelessにこだわるのか

 当社はREX-Link1以来、PCとオーディオアンプ間の接続にWirelessを採用しています。
今回発売したREX-Link2でも同様です。技術的にもハードルが高く、コストも開発費用も高くつくWirelessを採用している理由について少し説明させていただくことにします。

 一番目の理由はノイズ、ハム音(ブーンとかビィーッとかいうあの音です)対策です。
「PC-Audio」を楽しむためには、つまりPCで音楽やオーディオを「いい音」で楽しむためには「PCに音楽を入れるもの」「PCから音を出すもの」が必要です。
後者には最近のWindows Vista搭載PCのマザーボード上に組み込まれているHD-Audio LSI、PCIのSoundアドオンボード、USB接続のAudioデバイスがあります。

PCIのボードは設計や回路、実装が良ければ、かなりノイズに強いものが作れます。
しかし、PC本体、マザーボードなどはEMI対策はなされていてもAudio領域の可聴雑音やハム音、放熱ファンの音やノイズ、電源ユニットの鳴きなどには無頓着な製品が大半です
そうした雑音対策がほとんどなされていない現状では、すべての部品で対策を施したオーディオ専用のPCを提供するしかありません。
PC本体はモデルチェンジが年に3回も4回もあるような世界で、しかも特注PCで...となるとユーザも限定されてしまいます。

それならPC本体の外部にUSBケーブル経由で接続すればよいではないかということになります。
実際、雑誌やInternet上ではそういう意見が多く見られます。
しかし、実際に詳しく調べてみるとノイズレベルはPCIボードタイプとあまり変わらず、設計の悪いものではPCIボードよりもノイズが多いものもあります。

その理由としては、前々回などでも触れましたようにUSBはデジタル通信ですが、実際にケーブルがつながる部分はアナログで、V-Bus(+5V)ラインやGNDラインからはノイズやハムが混入するためです。

アマチュアでもオーディオアンプを何台も作ったことがある人には常識ですが、オーディオアンプではワンポイントアースが原則です。
これに対し、PCなどでは多層基板を使用していることもあってニアバイアースが使用されていますので、よく注意しないとすぐにGNDループができて同相ノイズによりハム音が出ます

身近な例では、カーナビやカーステレオのAUX入力にiPodなどの携帯オーディオ機器のイヤホン出力を接続し、シガーライタから電源を取った場合にGNDループが出来てしまい、"ビィーッ"という音に悩まされます。REX-Linkシリーズの車載Kitではこの嫌なノイズを除去するためのノイズキャンセル回路を組込んでいます。

当然、USBオーディオインタフェイスの内部ではデジタルGNDとアナログGNDを分離電源のデカップリングや完全分離などの処理を行いますが、それでもノイズが残ってしまうことがあります。

一方、WirelessではGNDをスパッと分離することができます。当然、Wirelessには固有の問題が出てきますが、多くは可聴帯域外の高い周波数のノイズですのでフィルタを工夫すれば聞こえなくすることができます。
また、Wirelessの場合は有線接続と違って、混信や他の電波からの干渉などのために通信は不安定になりやすいという欠点もありますが、それらはRF部やBB部のLSI、ファームウェアの改良により克服することが可能です。
 
 当社がPC-AudioインターフェイスにWirelessを採用する二番目の理由は「使い勝手」です。

みなさんはPCとオーディオセット(アンプ)を自宅でどんな風に配置されていますか?
PCとオーディオセットを並べて、あるいは重ねて(?)配置されている方は少ないのではないかと思います。

30年くらい前まではステレオというと豪華な木製キャビネットの一体型や3点セパレート型が一般的で、応接間などの床の上にどんと置かれていたものです。
今はそういうことはないと思いますが、それでもミニコンポは3点まとめて置かれていることが多いのではないでしょうか。

そうしたオーディオセットと離れたところにあるPCをケーブルで接続するというのは不便なので、最近はPC用スピーカも売れているのではないでしょうか。とはいえ、安価なPC用スピーカで「いい音」を聴くというのはちょっと無理があります。

 製品を企画し設計・開発を行う際には、「こんなふうなシーンでこう使ってほしい」という商品コンセプトを決めるだけでなく、その製品の使われ方を想定することが大切です。
REX-Link1/Link2の場合、音楽やオーディオが好きで自分の気に入ったオーディオセットを所有、あるいは購入予定で、ノートPCをよく使用されている方を想定しています。

 自分の書斎や自室でノートPCを使用しながら、オーディオセットから好きな音楽をいい音で聴くシーンでは、PCの中に楽曲を入れておきさえすれば、いちいちCDを探してCDプレーヤにセットしなくともPCからすべてコントロールできます。
 例えば、コタツの上にノートPCを置いてWordやExcelで仕事をしながら、同じPCで好きな音楽を再生すれば、いちいちコタツから立ち上がってオーディオセットにCDをセットする必要はありません。当然、聴くならオーディオセットからいい音で聴きたい。

こんな使われ方を想定すると、PCとオーディオセットのインターフェイスはWirelessでなければ実現できません

「Wirelessならではの使い勝手を提供する」、これもREX-Linkのコンセプトのひとつです。

2007年3月 9日 (金)

REX-Link2デモ実施店舗情報<名古屋編>

実際にREX-Link2で音を聴いてみたいという方のために、販売店様にご協力を頂き、店頭でのデモ実施を進めています。
今回は、既に実施されている愛知県内の販売店様をご紹介します。

コンプマート名古屋 1F Macコーナー(TEL:052-589-3000)

ツクモ名古屋1号店 3F サウンドコーナー(TEL:052-263-1655)

コンプマート刈谷 Macコーナー(TEL:0566-26-1511)

お近くの方は是非お立ち寄り下さい。

2007年3月 8日 (木)

【REX-Linkが生まれるまで】#5 Wireless伝送はデジタル、受信後にアナログ変換

 REX-Link2およびREX-WHP2ではPCから音楽データストリームを伝送するために2.4GHzのWirelessを使用しています。通信方式の説明は本ブログの6回目を参照していただくとして、今回はもう少し一般的なお話をしたいと思います。

 音楽をWireless(無線)で送るというと、大規模なものではAM放送やFM放送があります。
これらはどちらもアナログ変調方式です。AMでは搬送波(キャリア。1024kHzなどと放送局固有の周波数の電波です)の振幅の大小で音楽の波形を表します。FMでは振幅は一定ですが中心周波数からのズレ(偏移)で音楽の波形を表します。
これらは送信側、受信側どちらも処理が簡単なので昔から使用されてきました。

Wirelessヘッドホンでもだいたい5,000円くらいの製品は赤外線や27MHzくらいの電波をアナログ変調していますが、音質やノイズの点であまり上等とは言えません。
最近ではiPodなどの携帯オーディオ機器を車内で使用するためのFMトランスミッタなどでもこのアナログ変調方式が使用されています。
それらFMトランスミッタの中には「デジタル方式」と称している製品もありますが、搬送波がずれてくるのを抑えるための方式を指してデジタルと称しているのであり、変調方式としてデジタルを使用しているわけではありません
そもそも、変調方式がデジタルであれば一般のカーナビやカーステレオで再生できません。

これらに対しデジタル通信方式ではアナログ信号を送るのではなく、基本的に'0','1'のビット列からなるデータを送受信し、受信後いろんな数学的処理を行って「誤り」の検出や訂正処理を行います。
ただし、アンテナから飛び出したり、アンテナに入ってくる信号はアナログそのもので、どういう状態をもって論理'0'とするのか、論理'1'とするのかということが判別できなければ、音楽を送るどころの話ではありません。

電波状態もよく、通信に問題がなければ、CDやHDDから読み出された音楽データのbit列は受信機側に間違いなく伝えられることになっています。
ただし、音楽データの場合は「誤り訂正」のために何度も再送をしていると、再生する音楽データが受信側に無くなってしまい音が途切れてしまいますので、適当な時間分のバッファを持っています。

REX-LinkシリーズではLink1シリーズも含めて、入力された音楽データを次のように扱っています。

  1. CDもしくはHDDから読み出した16bit/44.1kHzのリニアPCMのデジタル信号をそのまま送信LSIのBB(ベースバンド)処理部に入れて変調して送信しています。
    いろんな形式、ビットレートの音楽データはWindowsやMacOSに含まれているUSB-AudioドライバによってリニアPCMデータに変換されUSB所定のプロトコルで送信機に送り込まれます。
  2. 受信機では受信したPCMデータをチェックし、誤りがあれば再送を要求します。
    正しければそのままDACに渡してDA変換を行います。同時にS/PDIF形式に変換し光ファイバ用にデジタル出力を行います。

 したがって、受信機まではデジタル伝送であり、かつ途中で誤り訂正処理(再送時に音が途切れないようにメモリ上にバッファを持っています)を行っていますのでPC内にある音楽データと波形が違ってしまうということはありません

 REX-Link2/1では接続する相手のオーディオアンプに合わせて選択できるようにアナログAUX入力用のアナログ出力と、光デジタル入力を持ったアンプ用に光デジタル出力(S/PDIF)の両方を用意していますので、真空管パワーアンプフルデジタルアンプのどちらにも接続することができます。

 また、REX-Link2の受信機に採用したDACは24bit/192kHzまで対応できる高性能なLSIで、DA変換時やWireless伝送時に紛れ込む高い周波数領域のノイズをカットする帯域外フィルタも内蔵しています。
このためデジタルオーディオ特有、あるいはWireless特有のサーッという高音域のノイズがなく、クリアな音を聴かせてくれるだけでなく、DACとしてもなかなかいい線をいっているのではないかと思います。

DACによる音の違いは次のような方法で確かめることができますので実験してみて下さい。

<実験1> 最初の実験は4万円以下程度のデジタル入力のないミニコンポを念頭においています。

(A)Link2の受信機のアナログ出力をコンポステレオのAUX-Inに接続して、PCでCDを再生、送信機経由で送信する。

(B)
コンポステレオでCDを再生する。

(A)ではLink2の受信機に内蔵されているDACでアナログに変換しています。(B)ではミニコンポのCDプレイヤ部に組み込まれているDACでアナログに変換しています。アナログに変換した後は同じパワーアンプとスピーカを使用しています。
つまり、「Link2の受信機に内蔵されているDAC」と「ミニコンポの内部に組み込まれているDAC」を比較していることになります。
どうでしょう、音に違いはありましたか?

続いて、PCでCDをWAV(1.4112bps無圧縮)やAIFF(1.4112Mbpsロスレス)などでHDDにリッピングした後、再生してみて下さい。
このクラスのミニコンポでは(A)のLink2内部のDACを使用した方がきっと気に入っていただけると思います。

<実験2> 光デジタル入力(S/PDIF)を持つアンプ(DACが内蔵されています)が用意できる場合は、Link2の内蔵DACとアンプに内蔵されているDACで音がどう違うか確かめることができます。

(C)Link2の受信機のアナログ出力をAUX-INに接続して、PCでHDDから音楽を再生、送信機経由で送信する。

(D)Link2の受信機のS/PDIF出力をアンプのデジタル入力に接続して、PCでHDDから音楽を再生、送信機経由で送信する。

(C)ではLink2内部のDACでアナログに変換され、(D)ではアンプ内部のDACでアナログに変換されます。アナログ変換後は同じパワーアンプ、スピーカで条件は同じです。
いちいちつなぎかえるのが面倒ですが、音楽に合わせて気に入った方の接続をご使用下さい

今回は音楽の入口から出口までの間のお話を少しさせて頂きました。次回は別の面からみたWirelessについてお話します。

2007年3月 7日 (水)

【REX-Linkが生まれるまで】#4 デジタル伝送とアナログ伝送

ご存知のように、Internet経由で配布される音楽は当然デジタルです。同様に音楽CDに記録されている信号もデジタルです。

最近は真空管アンプのブームでアナログオーディオが復活していますので、アナログ号の接続に使用するための、信号を劣化させない高価なオーディオケーブルが沢山発売されています(ケーブル1本の値段がREX-Link2と同じくらいかそれ以上のものもあります)。
CDプレーヤの出力を真空管アンプに接続する場合もそのようなケーブルが使用されていることがあり一瞬とまどいますが、元来CDプレーヤの出力信号はCDから読み出したデジタル信号を内蔵のDACDA(Digital to Analog)変換したものです。

デジタルシンセサイザで作り出された音ではないかぎり、一般的には演奏された音楽(楽器の音)や人の声は空気の振動となってマイクロホンで拾われます。マイクロホン内部では機械的振動が電気信号に変換され、増幅された後、AD変換されてデジタル信号として記録されます。
また、テープレコーダで録音されたアナログのマスターテープ上の音は、CDのマスタを作成する前にAD変換され、デジタル信号に変換されます。
デジタルに変換された音はPCでデジタル編集され、さらに16bit/44.1kHzのリニアPCM信号に再サンプリングされてCDのマスタが出来上がります。それがCDにプレスされて、私達が入手できるようになります。

 一方、私達が音楽を聴く場合、何らかの空気振動を鼓膜で拾わなければならないため、電気信号を機械的振動に変換して空気振動を起こすスピーカが必要になります。(ちなみにヘッドホンもスピーカの一種です。最近は機械的振動を直接伝える骨伝導ヘッドホンも登場していますが)

したがって、Internet経由にしてもCDの形にしても、現在私達が入手できる音楽は既にデジタル信号になっているわけですから、スピーカを駆動するまでの間に、そのデジタル信号をどの時点でアナログ信号に変換するか、デジタル,アナログにかかわらず音楽信号をどのようにして歪ませることなく伝えて増幅するか(スピーカを駆動するためには電力が必要です)ということが、電気的なテーマとなります。

市販のオーディオ機器では、CDから読み出したデジタル信号の形式を変換してデジタルのまま増幅、スピーカのところでLCフィルタ(チョークコイルとコンデンサで構成されたフィルタ)経由でアナログ変換するというフルデジタル構成や、CDプレーヤ内蔵のDACを通過した以降はすべてアナログ信号として扱う方式など、いろいろです。
ちなみに、デジタル信号を直接出力するCDプレーヤは一般的にCDトランスポートと呼ばれ、別売のDACと組み合わせて使用されます。そのため、PCをCDトランスポートもしくはHDDトランスポートと位置付ければ、REX-Link受信機のアナログ出力はDACとして機能していると言えます。

ただし、デジタル伝送とはいえ、実際にケーブルや基板の回路パターン上を流れている信号はアナログ信号です
デジタル伝送は、アナログ信号をある一定の閾値によって判別し、超えるものは'1'、未満のものは'0'として扱っているだけですので、ケーブルの特性が良くないために波形にオーバーシュートやアンダーシュート、リンギングが生じて方形波としての形が崩れてしまったり、ノイズが乗ったりすることで正しく論理が判別されない場合があります。
その結果、アナログに変換した波形が別のものになって、音が変わってしまうことがあります

また、DA変換時にサンプリング間隔がふらついて元のAD変換時やCDマスタ制作のサンプリング変換時のものとずれたりした場合も、同じようにアナログに戻した際に波形が変わってしまいます。

したがって、デジタルだから雑音やひずみとは無縁と思い込むのは間違っています。
アナログ増幅の場合は前段(音の入口に近いほう)で拾った雑音がそのまま増幅されて大きな音になって耳に入ってきます。
デジタルの場合はそうした雑音の増幅といったことはありませんが、伝送中に'0'、'1'の判別が違って音が変わってしまうというデジタルならではの問題や高調波によるひずみの問題があります。

こうした原理を理解した上で、どこでアナログに変換するかどこまでデジタルで行ったほうが有利か、などということを試行錯誤しながら決めてゆくのがメーカとしての腕の見せ所となります。

ちなみにWirelessも乗せている信号はデジタルですが、物理層(実際に電波を送受信している部分)やアンテナはアナログ技術の塊です。

 次回は、REX-Linkシリーズではこうした課題についてどのように対処しているかということについてお話します。

2007年3月 6日 (火)

【REX-Linkが生まれるまで】#3 音楽の入り口としてのPC

 当社が「PC-Audio」にこだわるもうひとつの大きな理由(本当はこちらの方が一番目ですが)は、「音楽を楽しむための音楽の入口」としてPCが家庭内で重要な位置を占めるようになったからです。

ご存知のように、これまで音楽の入口として私たちが接する一般的な媒体はCD(レコード)やFM放送でしたが、ここ何年かの間にInternetによる音楽の流通Streamingが急速に普及しました。

Internet経由の音楽の配布や流通は、音楽そのものの楽しみ方にも大きな変化をもたらしました。
音楽の配布や流通をCDやレコード、生演奏に頼っていた時代では、新進演奏家や新進作曲家の作品、既に廃盤になってしまったレコードの復刻などは、レコード会社が「売れる」という見込みがない限りCDがプレスされることはなく、また会場費が払える当てがなければコンサートも開催されることもなく、それらの作品が私達の耳に届くことはありませんでした。

しかし、Internetによる音楽の流通や配布はそれらの問題を一気に解決しました。CDをプレスして在庫を持ったり、演奏会を開催して聴衆を集めなくとも音楽を配布したり流通させたりすることができるからです。
そしてもし、Internetで入手した音楽に音質面で不満があるならば、必要に応じて後でCD-Rを購入すればよいわけです。

Nml_234_60da_5 たとえばクラッシック音楽のStreamingサービスを行っているナクソスのライブラリはCD 14,000枚、210,000曲のコレクションを有しています。
個人レベルではとてもこんなに(ナクソスは元々、個人のコレクションをもとに開放していますが)収集できませんし、学校や昔の名曲喫茶でもこんなに持っていないと思います。
廃盤になったレコードなども著作権など諸権利の問題を解決した後にInternetで配布されるようになれば「音楽の楽しみ」が増えることになり、リスナーにとっても作曲家、演奏家にとっても良いことだと思います。

また、Internet経由で音楽を入手するだけでなく、iPodなどの携帯オーディオ機器の普及と相まってiPodなどに転送するためにCDを購入してリッピングを行い、PCを音楽の貯蔵庫(Music Vault)として活用する機会が増えています。
まさにPCが音楽を楽しむ上で、なくてはならない器材、CDプレーヤやFMチューナのように音楽の入り口として必須の器材となったのです。

しかし、PCだけでは音楽を楽しめません。
音楽をいい音で楽しむためにはオーディオアンプやスピーカ、いいヘッドホンとのインターフェイスが必要です。
PCのインターフェイスメーカとして「ここは一肌脱がなければ...」と考えたのが、当社が「PC-Audio」にこだわるもうひとつの大きな理由です。

2007年3月 5日 (月)

【REX-Linkが生まれるまで】#2 PCで音楽やオーディオを楽しむ

前回は前置きが長くなりましたが、オーディオや音楽の楽しみ方には各人各様の楽しみ方があります。
音楽の楽しみ方としては自分で作曲したり演奏したりすることだけでなく、聴くという楽しみもありますが、生演奏を聴くという機会は残念ながら限られています。
そのため、録音したものを再生して聴くということが大多数の人々にとって「音楽の楽しみ方」ということになります。

「音楽を聴いて楽しむ」ためにはいろんな機器や技術が貢献しているだけでなく、実際にそれらの技術を「音楽を聴くために使える」ようにして提供している多くの企業や人々がいます。
もちろん当社もそのような立場にあります。とりわけ当社の場合は「PCで音楽を楽しんで頂く」ためのインターフェイスを提供することで貢献しようと考えております。

この「音楽を再生して聴く」ということから再生装置としてのオーディオ機器や技術が発展し、同時に「オーディオを楽しむ」ことを人々に提供して来ました。
さらに「オーディオの楽しみ」方には、いい音楽をいい音で聴くだけではなく、スピーカボックスを自作したり、アンプを自作したり、部屋の音響特性を改良したりする、いわゆる「音つくり」を趣味とされておられる方も大勢いらっしゃいます。
こうした方々の志向は、PCの世界における自作PCの組立やチューニング、プログラミングを趣味とされている方々と共通します。

そこで、当社は単に「PC-Audio」インターフェイスや機器の完成品を提供するだけではなく、「音つくり」を趣味とされている方々を対象としたキット製品ソフトウェアも提供する予定です。
特にDACなど個人では購入しにくく、LSIのパッケージの都合上、個人が自宅ではハンダ付けできないような製品を、自宅で簡単に扱えて、しかも自分のPC上でソフトウェアを動かし、音つくりができるような製品も計画中です。

「PCのインターフェイスメーカ」としての当社が、「PCで音楽やAudioを楽しんでいただくためのインターフェイス」を提供すること、これがPC-Audioにこだわる理由のひとつです。
どうぞご期待下さい。

2007年3月 2日 (金)

【REX-Linkが生まれるまで】#1 なぜPC-Audioなのか

 本日から何回かに分けて、製品や技術の紹介だけでなく「ものつくりの現場」からREX-Linkの誕生秘話について紹介してゆきたいと思います。
あまりオーディオとは関係がなさそうだった当社が「PC-Audio」にこだわる理由、オーディオに関する考え方や姿勢などについて述べさせていただくことにします。

 今回はその1回目として、PCカードやSCSI, IEEE1394, USBなどのPC用インターフェイス、リムーバブルHDDケースやKVMのメーカである当社が、なぜPC-Audioにこだわり始めたのかということから少し説明したいと思います。

5571  実は当社は「PC-Audio」とは全く無縁だったという訳ではありません。
1993年頃から、当時はまだSound機能がなかったノートPC用に「Sound PCカード」(右図)、「SCSI-SoundコンボPCカード」などを開発・販売していました。
ドライバやユーティリティなどのソフトウェアは当然MS-DOS用で、その後Windows3.1用なども作りました。

その当時、米SiliconValleyから湾を挟んで反対側にあるFremontにあったESS TechnologyというSound LSIの会社に押しかけて日本語や日本のPCに合わせたローカライズを行ったものです。
この頃はまだFM音源が一般的で、今のような音楽を聴けるような音質とは程遠いものでした。

その後、音声や音楽の圧縮・復元技術や音楽のデジタル編集の普及、PCのAV機能強化、Wireless技術の進歩といった様々な状況により「PC-Audio」という分野が産み出され、「PCで音楽を聴く」ということが現実のものとなってきました。
当社はそのころ、PCカードやノートPC、PDA、デジカ